ヤクルトの古田敦也監督(40)が15日、選手兼任監督として自分を代打に送る際に球審へ告げる「代打・オレ」を、来年3月31日の阪神との開幕戦から解禁する方針を示した。愛媛・松山秋季キャンプで「代打・オレ」に言及。「オープン戦はないかな。シーズンであるんじゃない?」と予告した。
古田監督は今季、146試合中86試合で先発マスクをかぶった。来季も正捕手の座は揺るぎないが、監督として采配に専念するケースも出てくる。その際、試合の局面次第では「代打・オレ」を発動することになるわけだ。しかも、古田監督は代打では抜群の勝負強さを誇る。プロ16年間の代打通算成績は34打数13安打の打率・382で、02年から4年間は20打数10安打。「代打・オレ」は相手チームにとっては何よりの脅威となる。
また、監督として“初陣”となるオープン戦初戦は来年2月25日の中日戦(沖縄・浦添)に内定。落合監督とは91年に首位打者争いを展開した因縁があるが、それでも「中日だから、というのは意識せずにやると思います。使ってみたい若手選手を早めに出していきたい」と自然体を強調した。
来季、29年ぶりの選手兼任監督として歴史的一戦に挑む古田監督。自らがベンチスタートとなった試合では「代打・オレ」という新たなパフォーマンス?でスタンドを沸かせる。
≪捕手陣へ「古田教室」開講≫古田監督が捕手陣へ「古田教室」を開講。二塁へのスローイングのタイム測定時に、身ぶり手ぶりで解説した。捕球から送球へ移る際の無駄のない動作について指導したもので、プロ1年目の川本は「“早く、強く、正確に”が大切と言われました。納得させられます」とうなずいた。後継者に指名された米野も「1、2、3のリズムではなく、1、2でどれくらい速くできるか。捕ってから速くするコツがつかめました」と話した。