橋本龍太郎元首相は、日本びいきで知られるフランスのシラク大統領と個人的に太いパイプを維持してきたことから同国で知名度が高く、メディアは1日、橋本氏の死去を速報した。
互いに「リュウ」「ジャック」と呼び合う親密な関係は、写真と大相撲というそれぞれの趣味を認め合う中から生まれた。橋本氏は首相就任直後の96年3月にバンコクでシラク氏と懇談した際「(シラク)大統領は私より相撲のことをご存じだ」と称賛。一方、シラク氏は同年6月のリヨン・サミットの席で橋本氏が撮影した日の出の写真を前に「偉大な写真家だ」と賛辞を惜しまなかった。(パリ共同)
毎日新聞 2006年7月1日 22時28分