NECは、暗やみでも従来の10倍の解像度で動画を撮影できる業務用の超高感度デジタルビデオカメラを開発し、今月中に発売する。価格は数百万円で、オーロラの光の揺らぎまで鮮明に撮影できるという。真空管を使った従来型の高感度カメラは1500万円前後するうえ、維持補修に手間がかかるため、利用者は放送局にほぼ限られていた。新製品では、医療機関の遠隔地手術への利用など新たな市場の開拓が期待できるという。
市販のデジタルカメラと同じCCD(電荷結合素子)センサーを光の3原色である赤緑青ごとに3枚(通常は1枚)使うことで、従来型と同レベルの解像度を実現した。
【斉藤望】
毎日新聞 2006年7月11日