ソニーは30日、年末商戦向けに発売する液晶テレビ「ブラビア」の新商品を発表した。同社としては最大の52型を新たに発売する。ソニーは昨年10~12月期以降、3四半期連続で液晶テレビの販売シェア(金額ベース)が世界一となっているが、会見した井原勝美副社長は、商品力強化をテコに今年の年末商戦でも首位の座を死守する意欲を見せた。
同社の従来の最大サイズは46型。単価下落とともに需要は大画面に移行しており、同社は年末商戦で40型以上の販売割合が5割を超すと予想している。新商品ではこの他、高画質のフルハイビジョン機種を増やした。井原副社長は「テレビ事業の黒字化まであと一歩」と述べ、公約だった06年度下半期の黒字転換に自信を示した。
新商品は9月以降順次発売する。店頭想定価格は52型が80万円前後、46型が45万~55万円前後、40型が35万~45万円前後など。【斉藤望】
毎日新聞 2006年8月30日