【ワシントン木村旬】29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は急落し、指標である米国産標準油種(WTI)の10月渡しは一時、前日終値比1.36ドル安の1バレル=69.25ドルをつけた。取引中に70ドル台を割ったのは8月18日以来。
カリブ海で発生したハリケーンが勢力を弱め、米製油所の集中するメキシコ湾岸をそれる見通しとなった。「米製油所の被害が避けられる」との見方から供給不安が後退し、売りが相次いだ。
ただ、産油国イランの核開発問題をめぐる米欧とイランの対立が続いており「下落幅は限られる」との見方が根強い。
毎日新聞 2006年8月30日