福島県発注工事の談合事件に絡み、贈賄側とされる前田建設工業の当時の副会長(74)は歴代経営陣の懐刀で「ダムに強い前田」を築き上げた立役者の一人とされる。
金沢大学工学部土木学科を卒業後の54年入社。専務や副社長を歴任し、02年6月に取締役を退任したが、現在も関連会社の顧問を務めている。
毎日新聞は元副会長に対し、取材に応じるよう要請したが、23日までに回答はなかった。
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前田建設工業は23日、「事態を重く受け止め、全社を挙げて事実関係の解明に当たるとともに、法令順守と内部管理体制の徹底・強化に努める」とのコメントを出した。
毎日新聞 2006年10月24日