ホワイトソックスの井口にとって、紅白戦とはいえ今年初めての実戦の打席だった。一回無死三塁。コントレラスが2ボールから投じた内角高めへの3球目。「外野フライでいいと思って無理やりいった」。打球は詰まりながらも中前へポトリと落ちた。
二回二死二塁、2ボールからの3球目。「バッティングカウントだったので直球に絞っていた」。きれいに振り抜いた打球は中前に弾む適時打となった。2打数2安打2打点。「良く球が見えていた。思っていたよりも良かった」
一回には、アウトにはなったが盗塁も試みた。「アウトになってもいいつもりでいった。実際に走ることでタイミングをつかみたい」と一つ一つのプレーに明確な意図を持って取り組んでいる。
メジャー3年目。今年はバットもグラブもスパイクも、感覚的な部分での微調整以外に大きく変えた物はない。「今の時期は自分のバッティングができればいい」。自分のやるべき調整はすべて分かっている。(共同)
毎日新聞 2007年2月27日 17時12分