円山動物園(札幌市中央区)は22日、国内最高齢の雄のライオン、ジェスパ(24歳)が、21日午後4時24分に老衰のため死んだと発表した。半世紀以上飼育していたアジアゾウ、花子(推定60歳)が1月下旬に死んだばかりで、人気者の相次ぐ死を悼む声が上がっている。
ジェスパは83年4月、静岡県裾野市の富士自然動物公園で生まれ、2歳の時、円山動物園に移った。熱帯動物館のネコ科猛獣ゾーンの主として、雌のティモン(11歳)と一緒に飼育されていた。園外にまで聞こえる雄たけびで人気があった。
人間の年齢でいえば、90歳を超える高齢。今年に入って体調を崩し、寝たきり状態となった。飼育担当職員は「ここ1週間は屋内飼育場を動かず、与えた餌を食べず、衰弱が目立っていた」と話した。【千々部一好】
毎日新聞 2007年3月23日 0時45分