東芝は16日、名古屋鉄道に新型の電気機関車を2両納入したと発表した。車両重量を従来の3~4割に抑えた小型車両を開発。保線作業でレールなどの運搬に使う老朽車両を更新する。東芝は日本貨物鉄道(JR貨物)に約30年間、電気機関車を納入してきたが、私鉄向けでは約70年ぶり。私鉄各社の更新需要が高まるとみて、新型車両の受注拡大を目指す。
受注額は明らかにしていない。東芝が1943年に名鉄向けに製造した電気機関車を置き換える。東芝の鉄道事業は車両メーカーへのモーターなどの供給が中心だったが、新型の電気機関車を国内の私鉄に売り込む。
新型車両はモーターや制御装置などを電車と共通にしたほか、車両の床下に装置をつり下げる電車の構造を応用した。機関車を小型化しコストを抑えた。