国連防災世界会議の公開イベントで、災害時の若い女性への支援策について議論するシンポジウム「災害と女の子たち~ガールズ防災会議」が17日、仙台市で開かれた。
シンポでは、東日本大震災の避難生活で10代半ばから20代前半の女性が直面した悩みが報告された。高齢者や乳幼児、妊婦などへの支援が最優先だった震災当時、若い女性は体調不良や家族以外の異性と過ごすことへの不安感を誰にも相談できず、支援者側からも見過ごされがちだった。
出席した専門家からは、同世代の若者のボランティアが相談の窓口として育成されている海外の事例が報告され、「同じ問題が繰り返されないよう、政策に組み込んでいくべきだ」との意見が相次いだ。
国連防災世界会議では防災における女性の視点の重要性が議論されており、「女性と防災」は公開イベントの大きなテーマの一つとなっている。