東日本大震災の発生から4年1カ月となった11日、津波に襲われた岩手、宮城、福島3県の沿岸部で、各県警が行方不明者を集中捜索した。
宮城県気仙沼市本吉町の海岸では、気仙沼署員とボランティアの計約60人がスコップや熊手を使い、帰らぬ人の持ち物や衣類が漂着物に含まれていないかを調べた。
気仙沼の捜索に10回近く来ている東京都の会社員、曽根久美子さん(43)は「ボランティアの数が急激に減っていると感じる。まだ家族が見つかっていない人のために今後も続けたい」と話した。
福島県いわき市の岩間海岸には、高知、大分、宮崎県警から6日着任した復興支援の特別出向者計6人を含むいわき南署員15人が赴いた。大分県警から来た古庄佑巡査部長(32)は「4年という歳月にとらわれず、不明者の手掛かりや犠牲者の遺品を見つけたい」と語った。〔共同〕