開創1200年目を迎えた高野山(和歌山県高野町)にある密教道場の中核「壇上伽藍(がらん)」で3日、大日如来が中心に描かれた曼荼羅(まんだら)を供養する行事「庭儀大曼荼羅供」が営まれた。
小雨のなか午前9時ごろから、きらびやかなけさをつけた僧侶ら約100人がほら貝を吹くなどしながら練り歩いた。高野山総本山の金剛峯寺によると、集まった観光客は数千人という。
横浜市から家族3人で来た女性会社員(52)は「ほら貝の音が響き渡り、厳かな気持ちになった。記念の年に来ることができて良かった」と話した。
金剛峯寺によると、この日の行事は法会の中でも最も古いとされる。5月3日は、密教道場を開く場所を探す空海に力を貸したとの言い伝えがある明神を祭った「正当日」に当たる。〔共同〕