気象庁は3日、箱根山(神奈川県箱根町)の大涌谷から神山の付近で4月下旬から震源の浅い火山性地震が増加していると発表した。同庁は「今すぐ噴火の危険があるわけではない」とする一方、大涌谷付近では突発的に小規模な噴気が出る可能性があるとして注意を呼びかけた。
箱根町は4日午前5時から大涌谷付近の遊歩道やハイキングコースを通行止めにする。
気象庁によると、大涌谷の温泉施設からは3日朝、蒸気が勢いよく噴き出ていると報告があった。箱根山の山頂の北西側がわずかに膨張しており、熱水や火山ガスの影響が考えられるという。
箱根山では2013年1~2月に駒ケ岳から仙石原付近を震源とする火山性地震が頻発するなど、過去にも一時的に地震が増えたことがある。