7日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点では1ドル=119円56~59銭近辺と前営業日17時時点に比べ22銭の円高・ドル安水準で推移している。前日の海外市場で米経済指標が低調な内容となり、米景気回復の先行き懸念から円買い・ドル売りが優勢になった流れを引き継いで始まった。日経平均株価の下落を受けて円は10時前に一時1ドル=119円32銭近辺の高値まで買われる場面があった。ただ、その後は国内投資家による戻り待ちの円売り・ドル買いが優勢となり、12時前に1ドル=119円60銭近辺と、きょうここまでの安値をつけた。
10時前の中値決済については、国内輸入企業の円売り・ドル買いが優勢で「ややドル不足」(国内銀行)との観測が出ていた。ただ、相場に影響を与えるほどの規模にはならなかったようだ。9~12時の円の値幅は28銭程度だった。
円は対ユーロで4営業日続落した。12時時点では1ユーロ=135円56~60銭近辺と、同73銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでユーロ買いが優勢になった前日の海外市場の流れが対円でも波及した。東京時間に入ってからは持ち高調整の円売り・ユーロ買いも出た。
ユーロは対ドルで4営業日続伸した。12時時点では1ユーロ=1.1336~40ドル近辺と同0.0081ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。ドイツなど欧州主要国で長期金利が上昇し、欧米金利差の縮小を見込んだユーロ買い・ドル売りが広がった流れを引き継いで始まった。ただ、さらにユーロを買い進める手掛かりには乏しく、相場は次第に膠着感を強めた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕