世界動物園水族館協会(WAZA、スイス)から会員資格停止の通知を受けた日本動物園水族館協会(JAZA)は11日、和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を続けるかどうか、今月中に結論を出すことを明らかにした。
WAZAの通知は4月21日付。追い込み漁を資格停止の理由に挙げ、1カ月以内に対応を報告するよう求めた。
JAZAによると、加盟している水族館のうち、イルカを飼育しているのは約30カ所。うち大半は太地町での追い込み漁によるイルカを入手したことがあった。JAZAは加盟している153カ所の動物園と水族館の意向を確認し、追い込み漁による捕獲イルカへの対応を決めることにした。
会員資格がなくなった場合、希少動物の繁殖などで海外の情報を得にくくなる恐れがある。JAZAの長井健生専務理事は「飼育用のイルカは傷つけず捕獲し、漁を食用と別にするなどの策を取ってきたが、理解されず残念だ」と話している。〔共同〕