日米欧などが参加する国際熱核融合実験炉(ITER)の運営母体であるITER機構は12日、日本人で事実上トップとなる副機構長に多田栄介氏(61)を任命したと発表した。
ITERは核融合反応を利用して発電を目指す国際プロジェクト。施設はフランスに建設中。ITERの機構長は、日本とフランスが実験炉の建設地を争った経緯から、今年3月にフランス人の現機構長が就任するまで、発足以来2代続けて日本人が務めた。
多田氏は日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)入所後、2015年4月までITER国内実施機関長を務めた。