12日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点では1ドル=120円15~18銭近辺と前日17時時点に比べ17銭の円安・ドル高水準で推移している。前日のニューヨーク市場で米長期金利が上昇し、日米金利差が拡大するとの見方から円売り・ドル買いが優勢だった流れを引き継いだ。10時前の中値決済については「ドルが余剰気味だった」(国内銀行)との観測があったが、その後は国内輸入企業による円売り・ドル買いが断続的に出て円はやや下げ幅を広げた。もっとも、材料難で「持ち高を一方向に傾ける市場参加者は少なく、円売りの勢いは乏しい」(別の国内銀行)という。
9~12時の円の安値は120円20銭近辺、高値は120円06銭近辺で、値幅は14銭程度だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反落した。12時時点では1ユーロ=134円09~13銭近辺と同23銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでの円売りが対ユーロにも波及し、円安・ユーロ高が進んだ。ただギリシャ債務問題に関する先行き不透明感から円買い・ユーロ売りも入り、一時は前日比で上昇に転じる場面があった。
ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発した。12時時点では1ユーロ=1.1159~62ドル近辺と同0.0002ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。ギリシャ債務問題を巡りユーロ売り・ドル買いが先行したが、次第に持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが優勢になり、前日比で上昇に転じた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕