18日の東京外国為替市場で、円相場は続落した。17時時点では1ドル=119円72~75銭近辺と、前週末15日の17時時点と比べて27銭の円安・ドル高水準で推移している。
朝方は、低調な米経済指標を手がかりに円買い・ドル売りが進んだ前週末のニューヨーク市場の流れを引き継いで円は高く始まったが、早々に伸び悩んだ。その後、日経平均株価が堅調に推移したことから投資家のリスク選好姿勢が強まると円売り・ドル買いを誘った。10時前の中値決済にかけて国内輸入企業による円売り・ドル買いが出たことで、円は上値が抑えられ前週末比で下落に転じた。
9~17時での円の安値は119円77銭、高値は119円35銭で、値幅(高値と安値の差)は42銭程度だった。
円は対ユーロで5日続落した。17時時点では1ユーロ=136円37~41銭近辺と同38銭の円安・ユーロ高水準で推移している。15時すぎに一時136円96銭近辺と1月22日以来、およそ4カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付ける場面があった。前週末の海外市場でユーロの売り持ち高を解消する動きが出た流れを引き継いだ。ただ、日本時間夕方にかけて円は急速に下げ幅を縮小。欧州の長期金利の上昇が一服したとの見方から円買い・ユーロ売りを誘った。「足元のユーロの上昇は行き過ぎとの見方からユーロ売りが出たようだ」(FX会社)との指摘があった。
ユーロは対ドルで小反発した。17時時点では1ユーロ=1.1390~93ドル近辺と同0.0007ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。米景気の先行きに対する不透明感を意識したユーロ買い・ドル売りが先行した。ただ、夕方にかけて、ユーロは急速に伸び悩んだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕