30日の東京外国為替市場で円相場は4日続伸した。17時時点では1ドル=122円25~27銭近辺と、前日の17時時点と比べて66銭の円高・ドル安水準で推移している。
朝方から、円買い・ドル売りが先行した。ギリシャの金融支援を巡る交渉が決裂したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり円を買いドルを動きが優勢だった前日の海外市場の流れを引き継いだ。
日経平均株価が反発するも、やや上値の重い展開だったことも円買い・ドル売りを促したとの見方もあった。ただ、ドルの割安感を意識した「押し目買いも入った」(FX会社)として、円は次第に方向感の定まりにくい展開となった。
日本時間夕方にかけて、円は急速に上げ幅を拡大した。16時30分すぎに一時122円05銭近辺と5月26日以来およそ1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。特段の新規の材料は伝わっていないものの、朝方の取引に参加し始めた欧州勢が「持ち高調整を目的とした円買い・ドル売りに動いた」との見方があった。
9~17時での円の安値は122円72銭で、値幅(高値と安値の差)は67銭程度だった。
円は対ユーロで6営業日ぶりに反落した。17時時点では1ユーロ=136円50銭~53銭近辺と同44銭の円安・ユーロ高水準で推移した。
ユーロは対ドルで反発した。17時時点では1ユーロ=1.1164~67ドル近辺と同0.0094ドルのユーロ高・ドル安水準で推移した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕