愛知製鋼(愛知県東海市)の高性能磁気センサー(MIセンサ)に関する営業秘密が流出した事件で、逮捕された元専務ら2人は、同社工場内で流出先の電子部品会社(大阪市)の担当者と会い、営業秘密を提示していたことが愛知県警への取材でわかった。
元社員「もうけたかった」 営業秘密流出事件
他社にセンサー技術漏洩容疑 愛知製鋼元役員ら2人逮捕
県警によると、2人は自らのベンチャー企業で使う装置の製造を発注するために情報を漏らした疑いがある。県警は、部品会社側に愛知製鋼との取引だと誤認させるため、2人が社内で対応するなどしたとみている。
不正競争防止法違反容疑で逮捕されたのは、同社元専務の本蔵義信容疑者(66)と元社員の菊池永喜容疑者(63)。2人は2012年に磁気センサー開発会社「マグネデザイン」(愛知県東浦町)を立ち上げ、現在は役員を務めている。
県警によると、2人は13年4…