終戦間際に米軍が新潟県長岡市に投下した模擬原爆の実物大の模型が、複合施設「アオーレ長岡」(同市)で開催中の長岡戦災資料館特別展で展示されている。1945年8月の長岡空襲から70年となるのに合わせた特別展で、市が制作した。
模擬原爆は米軍が原爆投下の訓練のため通常の爆薬を詰めて日本各地に落とした。長崎型原爆とほぼ同じ形状と重量で、パンプキン(カボチャ)爆弾とも呼ばれた。長岡市には45年7月20日に投下され4人が死亡した。
同資料館によると、模型はプラスチック製で直径1.52メートル、長さ3.25メートルの半球形。祖父母と訪れた茨城県つくば市の大学院生、林裕行さん(24)は「自分の身長ぐらい大きい爆弾が落とされたなんて」と驚いていた。特別展は10日まで。その後は同資料館に展示される。〔共同〕