東京電力福島第一原発事故の影響で、福島県から新潟県下越地方に自主避難している公立中学1年の女子生徒が、同級生から「菌」と呼ばれるなどのいじめを受け、昨年末から学校に通えなくなっていることが20日、分かった。学校は21日に臨時の保護者会を開き、経緯を説明する。
新潟県教育委員会などによると、昨年12月中旬、同級生らが生徒の名前に「菌」をつけて呼ぶ鬼ごっこをしていたことを女子生徒の保護者が把握し、学校に連絡した。
生徒は1学期の国語の授業の作文でいじめがあることを訴えていたが、担当教諭が記述を見落としていたという。生徒は12月中旬から学校を休みがちになり、冬休み明けからは登校していないという。
新潟県では昨年11月にも、福島県から自主避難者してきた新潟市内の小学4年の男子児童が、担任から名前に「菌」をつけて呼ばれ学校を1カ月ほど休む問題が発覚している。