名門大洋フェリー(大阪市)は16日、新造船「フェリーおおさか2」の内覧会を大阪南港(大阪市)で開いた。1992年から運航するフェリーの後継船で同日から就航。大阪南港と北九州新門司港(北九州市)を約12時間半で結ぶ。
新造船は全長183メートルで総トン数は1万4920トンで、従来より約5400トン大きくなった。トラックも146台運べ、積載能力は3割増えた。船内は女性客にも配慮し、パウダールームや女性用の部屋も用意した。建造費は60億円。
関西―九州の移動は新幹線や高速バス、格安航空会社(LCC)が多い。阿部哲夫社長は「移動の早さを意識せず、ホテル代わりに使うシニアや女性客を取り込みたい」と話した。
11月からは同型の新造船「フェリーきたきゅうしゅう2」も就航させる。2隻で年間50万人の乗船客を見込む。