【NQNニューヨーク=川内資子】18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいだった。前日と同水準の1ドル=119円95銭~120円05銭で取引を終えた。日米欧の株安を受けて「低リスク通貨」とされる円には買いが入った。一方、日米の金融政策の方向感の違いを意識した円売り・ドル買いも出て、方向感に乏しかった。
朝方は円買い・ドル売りが先行した。米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。市場の一部の利上げ予想に反する結果となったため、円高・ドル安が進んだアジアや欧州市場の流れを引き継いだ。日欧に続いて米株式相場が下げたこともリスク回避の円買いにつながった。
円は次第に伸び悩んだ。市場ではFRBが年内にも利上げに踏み切るとの見方が根強い半面、日銀や欧州中央銀行(ECB)は追加の金融緩和に動くとの観測がくすぶる。米国と日欧の金融政策の方向感の違いが改めて意識され、ドル買いを促した。
円の高値は119円23銭、安値は120円03銭だった。
円は対ユーロで3日ぶりに大きく反発し、前日比1円65銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=135円55~65銭で取引を終えた。日米欧の株安を受けて、対ユーロでもリスク回避目的の円買いが膨らんだ。
ユーロはドルに対して3日ぶりに反落した。前日比0.0130ドル安い1ユーロ=1.1300~10ドルだった。米欧の金融政策の方向感の違いを意識したユーロ売り・ドル買いが優勢となった。
ユーロの安値は1.1267ドル、高値は1.1431ドルだった。