日本臓器移植ネットワークは13日までに、千葉県内の病院に急性脳症で入院していた6歳未満の男児が12日未明、臓器移植法に基づき脳死と判定されたと発表した。提供された心臓は13日、東京大病院で10歳未満の男児に移植され、手術は無事に終了した。
東大病院は「経過は非常に順調」としている。
6歳未満の脳死は4例目。15歳未満は8例目。提供者の男児は症状が重く、意識の回復が難しくなったため家族から「臓器提供はできるのか」と相談があった。説明を受けて家族が10日に提供を承諾した。
肝臓は国立成育医療研究センターで10歳未満の女児、腎臓は両方とも千葉東病院で30代の女性に移植。肺、膵臓(すいぞう)、小腸は医学的理由で断念した。
法改正により、本人の拒否がなければ15歳未満でも家族承諾で臓器提供が可能になった。6歳未満は2回の脳死判定の間隔を24時間以上空ける。18歳未満は虐待がなかったことを確認する必要がある。〔共同〕