【NQNニューヨーク=横内理恵】23日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比0.78ドル安の1バレル44.60ドルで取引を終えた。外国為替市場でドルが円やユーロに対して大きく上昇したため、ドル建てで取引される原油先物には割高感が広がった。
米石油サービス会社が公表した米国の油田開発に使う掘削設備(リグ)の稼働数は8週連続で減ったが、減少幅は小さかった。当面は需給が緩んだ状態が続くとの見方が改めて意識されたことも相場の重荷となった。
ガソリンは4営業日ぶりに反落し、ヒーティングオイルは3営業日ぶりに反落した。
ニューヨーク金先物相場は3日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比3.3ドル安の1トロイオンス1162.8ドルで取引を終えた。対主要通貨でのドル高を受け、ドルの代替投資先として逆の値動きとなりやすい金の先物が売られた。ただ、欧州中央銀行(ECB)が近く追加の金融緩和に踏み切るとの観測から、市場に資金が流入しやすい環境は続くとみられ、下値も限られた。
銀とプラチナはともに反落した。