駐車スペースに描かれたイラスト
成都市の駐車場で最近、イラストが描かれている駐車スペースを見かけるようになった。個性的でおしゃれなイラストが駐車場に面白みをもたらしている。成都商報が伝えた。
◆イラスト料金は千元以上、利用者の多くが若者
段さんのチームは顧客からの依頼で11日、成都のある団地を訪れ、入居者の駐車スペースのペイントを行った。2時間余りたつと、コーギーのイラストが出来上がった。
段さんは、「去年は1カ月で(駐車スペースのイラストの依頼を)10−15件受けた。依頼人は20代から30代の若者が多く、アニメキャラクターが好まれる。難しいものほど料金が上がる。通常は3、4人で1、2日かけて完成させる。通常はまず料金を設定する。1200−1500元(1元は約16.8円)は簡単なイラストで、色は10色以内。複雑なイラストは1500−2500元ほどで、色は15−20色」と話す。
今回段さんに依頼した張さん(女性)は記者に、「コーギーのデザインは自分で選んだ。段さんのチームが友人の駐車スペースに描いたイラストが素敵だったから、自分の駐車スペースにも描いてもらおうと思った」と話した。
◆市場の将来性に期待も、駐車場全体の美観を損ねるとの意見も
駐車スペースのイラストに多くの人が賛同している。張さんは自分の好きなイラストを駐車スペースに描くことで、毎日車を出し入れする時に嬉しくなると考えている。
さまざまなデザインの駐車位置イラスト
しかし、ネット上では態度を保留する意見も多い。たとえば陳さんは、すっきりしていた駐車場が乱雑に見え、全体的な美観を損ねる上、非実用的だと感じている。
別の業者の王さん(女性)は記者に、「市場は大きく、現在は未開拓の状態だ。現在は個人の駐車位置のみだが、屋外の路面や店の装飾に真の市場がある。イラストを描く時には、事前に管理業者に連絡してもらい、許可を得てから中に入る」と話した。
◆所有者の自由だが前提条件も
駐車位置のイラストが急に流行し始めたことについて、弁護士は記者に対し、「賛否両論があるのは当然。新しいものはそういう過程を経るものだ。法的に注目が必要になりそうなのは、主にその駐車位置の所有権の問題だ。公共もしくは借りた駐車位置に勝手にイラストを描いてはならないのは当然だ。イラストが安全問題などを起こす場合も認められない(立体的なイラストなどは、スムーズな消防作業の妨げになる恐れがある)」と述べた。
また広場、大通り、トンネルなどの公共サービスの機能を持つ公共の場にイラストを描く場合、関連管理当局の同意もしくは許可が必要だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月17日