環太平洋経済連携協定(TPP)参加12カ国の首脳が今月18~19日にフィリピンで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)にあわせ、首脳会合を開くことが4日わかった。安倍晋三首相やオバマ米大統領らが出席し、首脳による共同声明を発表する。
共同声明では10月5日に米アトランタで開かれた閣僚会合で、高い自由化水準の内容で合意に達したことを歓迎。同時に、早期の発効に向けて各国が国内手続きを進めることなどを確認する方針だ。
TPP交渉は8月の米ハワイ州での会合で目指していた大筋合意が10月にずれ込んだため、11月にフィリピンで首脳が集まっても署名式は実施しない見通しだ。
APECに参加する21カ国には、日米や豪、カナダなどTPP交渉参加12カ国がすべて含まれている。TPP首脳の会合は昨年11月に北京で開かれたAPECにあわせて実施して以来となる。