習近平国家主席は10日夜、上海協力機構(SCO)加盟国元首評議会の第20回会議(以下略称「サミット」)に北京で出席し、重要談話を発表した。サミット終了後、楽玉成外交副部長(外務次官)がメディアの取材に応じ、サミットの成果を次のように紹介した。新華社が伝えた。
今回のサミットは成功裏に終了した。加盟国首脳はサミット宣言に署名し、これを発表した。また、新型コロナウイルス感染症への共同対処、第2次世界大戦勝利75周年、インターネットを利用した「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)思想の拡散の取り締まり、国際的な情報セキュリティの確保、麻薬の脅威への対処、デジタル経済分野の協力実施などに関する6つの声明を発表したほか、医療衛生、地方発展、対外交流など各分野の協力文書を承認した。現在、パンデミックと過去百年間なかった大変動が重なり合い、入り交じり、国際・地域情勢は複雑かつ深く変化している。SCOの発展は新たなチャンスと試練を迎えている。このような状況の中、SCOがテレビ会議形式によるサミットの開催に成功し、実り豊かな成果を収めたことには重大な意義があり、計り知れぬ影響をもたらす。
サミットで習主席は現在の情勢とSCOの長期的発展に着眼して、重要談話「『上海精神』を発揚して団結と協力を深化、より緊密な運命共同体を構築」を発表し、初めてSCOの枠組みで「衛生健康共同体」「安全共同体」「発展共同体」「人的・文化的共同体」の構築という重大な提案を行った。習主席の重要談話は未来に目を向け、SCOの発展促進に「中国の案」を示し、SCOの次の段階の発展の青写真を描き、方向性を示して、各国の熱烈な反響と前向きな反応を得た。各国首脳は、新型コロナウイルスとの闘いにおいて中国側が重大な戦略的成果を得たことを祝し、各国の新型コロナとの闘いへの中国側の力強い支援に感謝し、中国側が他国に先駆けて企業活動を再開したことが地域さらには世界の経済回復の重要な原動力となることを指摘し、中国側による一連の重要な協力提案を高く評価した。
習主席と各国首脳はパンデミックの下でSCO協力を一層強化するうえでの優先課題及び重大な国際・地域問題について意見交換し、リスクと試練への共同対処、安全・発展の共同促進における新たな構想と措置を深く検討し、重要な共通認識を形成し、具体的協力を計画し、SCOの今後の発展の方向性を示した。これは地域及び世界の平和的発展に重要で積極的な影響を与える。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月11日