習近平国家主席は9日夜、フランスのマクロン大統領と電話で会談した。新華社が伝えた。
習主席は「現在世界の不安定性と不確定性が高まっており、さらに多くの大国が責任を担うことが求められている。『独立自主、相互理解、長期的視点、互恵・ウィンウィン』は中仏国交樹立時の志だ。多国間主義を堅持し、国連中心の国際体制を維持し、国際法に基づく国際秩序を維持することは中仏両国の重要な共通認識だ。我々は初志を胸に刻み、共通認識を堅持し、中仏関係の舵をしっかりと取り、交流を強化し、協力を深め、重大な国際・地域問題について緊密な意思疎通と調整を保ち、両国関係のさらなる発展を後押しする必要がある」と指摘した。
両国首脳は次の段階の二国間・多国間協力について話し合い、複数の重要な共通認識にいたるとともに、各々の関係当局にその実行を急ぐよう指示した。
(1)両国の立法機関指導者が中仏議会交流制度の第11回会合にテレビ会議の形式で出席することを歓迎する。
(2)生物医学、生物育種、月と火星の探査、衛星開発などの分野でさらに多くの協力を実施する。
(3)通関地ホットラインなどのメカニズムを通じて税関での検査・検疫協力水準を高め、サプライチェーンの安定を確保する。
(4)新型コロナウイルス感染症による困難を克服し、アフリカ豚熱の地域化管理技術の協議を加速し、協力合意について早期の具体的成果を目指す。
(5)2022年の北京冬季五輪と2024年のパリ五輪を契機に、オリンピックと民間交流・協力を強化し、相互理解と親善を増進する。
(6)中国EU地理的表示(GI)協定が2021年初めに正式に発効することを歓迎する。茶葉、ワイン、チーズなど中仏の高品質の特色ある農食産品が互いの多くの家庭の食卓に並ぶことを支持する。
(7)ACTアクセラレーター及びCOVAXファシリティに積極的に参加し、発展途上国への支援を強化し、ワクチンを各国の人々が入手でき、使用できる公共財にする。
(8)多国間主義を共に維持し、連携して気候変動に対処し、今年12月12日の「Climate Ambition Summit」と来年1月の「One Planet Summit」の開催成功を支持し、来年の生物多様性条約第15回締約国会議、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議、第7回世界自然保護会議へのより積極的な参加を国際社会に働きかけ、これら重要な国際的アジェンダが積極的な成果を得る後押しをする。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月10日