2020年、新型コロナウイルス感染症が突如として襲いかかり、あらゆる面で世界に打撃を与えた。習近平国家主席は大国の指導者としての世界的な視野と使命感をもって首脳外交を集中的に繰り広げ、新型コロナとの闘いにおいて世界的規模でコンセンサスを形成し、国際協力を推進し、中国の力を貢献した。新華社が伝えた。
この1年間、国際構造の変化が加速し、人類は再び前途命運の岐路に立った。習主席は時代と世界の変化に対応して、遠大な視点に立ち、人類の進むべき道について中国の案と主張を示し、歴史の進歩の潮流に順応して、正しい前進の方向へと先導した。
■新型コロナ対策で国際協力を先導、世界的パートナーシップ網を拡充
過去1年間、首脳外交が先導し、新型コロナ対策における団結を主軸とする形で、中国外交は国家に対する責任を引き受け、世界に対する責任を尽くして、この東洋の大国の広く壮大な国際的視野と自信ある悠然たる風格を世界に感じさせた。習主席は外国訪問を1回、外国来賓の接遇や中国での式典への出席を7回、各国首脳や国際機関トップとの電話会談を80回、重要な外交活動への革新的なオンライン形式での出席を22回行い、指導者としての責任感をもって国際協力を後押しし、危機の瀬戸際においても動じぬ力と気迫をはっきりと示した。
習主席が自ら方針を示し指導する形で、中国は新中国成立以来最大規模の世界的人道支援活動を開始し、新型コロナ対策で150余りの国々と10余りの国際機関に支援を行った。34か国に計36の医療専門家チームを派遣した。最大の医療物資生産能力を持つ国としての強みを生かして、各国にマスク2000億枚あまり、防護服20億着余り、検査キット8億セットを提供した。
中国は自国民の生命の安全と身体の健康に対する責任を引き受けると同時に、世界の公衆衛生事業にも責任を尽くした。「中国が現在行っているのは正しい事だ。つまり我々は団結する必要があるということだ。団結、団結、そして団結だ」と、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は評価した。
■開放的発展のチャンスを共有、世界経済の回復に貢献
7年前に習主席はウィンウィンで共有する発展の実現に着眼して、「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブを打ち出した。7年後、世界経済が第2次世界大戦以降最も深刻な後退局面に陥る中、「一帯一路」共同建設協力は十分な強靭性を示して、中国と各国が発展の新たなチャンスを創出し、発展の新たな原動力を追求し、発展の新たな空間を切り開く重要なプラットフォームとなった。
貿易と投資が逆風の中でも増加し、国際定期貨物列車「中欧班列」が新型コロナ対策協力における「ライフライン」となり、中国・ラオス鉄道やジャカルタ・バンドン高速鉄道といった重大プロジェクトが着実に進められた。試練の中にある沿線諸国の人々にとって「一帯一路」は水や電気のようなものであり、こうした国々で不足している新型コロナ対策物資を意味し、保障された仕事を意味し、明日へのさらなる希望を意味していた。
「新発展構造の下、中国は対外協力を深め続け、世界各国と互恵・ウィンウィンを実現する」。習主席は11月19日に行われたアジア太平洋経済協力(APEC)会議ビジネスリーダー対話で基調演説を行い、中国による新発展構造の構築が持つ深い意味と世界的意義を系統立てて説明した。新型コロナ感染症と闘う中で、中国は中国国際サービス貿易交易会、中国輸出入商品交易会(広州交易会)、中国国際輸入博覧会、中国・ASEAN博覧会を予定通り開催した。また、中国EU地理的表示(GI)協定、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定を締結し、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への参加を積極的に検討した。外国との人的往来の「ファストトラック」、物資運輸の「グリーンチャンネル」を設けた。外商投資法及びその実施条例を全面的に施行し、外資参入におけるネガティブリストの項目をさらに削減した。自由貿易試験区を拡大し、海南自由貿易港建設全体計画を公表・実施した。「互恵・ウィンウィン」。世界は揺るぎない中国の声を耳にし、堅実な中国の行動を目にした。
■多国間主義の旗印を高く掲げ、歴史の正しい側に断固として立つ
現在、新型コロナ感染症と過去百年間なかった国際情勢の大変動が互いに影響を与えているが、平和と発展という時代の基調に変化はなく、各国の人々は平和的発展と協力・ウィンウィンへの期待を一層強めている。
新型の国際関係や人類運命共同体の構築を後押しする。習主席は人類社会の発展と進歩の観点から、中国の発展を世界の発展と結びつけ、中国国民の利益を世界の人々の共通利益及び根本的利益と結びつけて、素晴らしい世界の共同建設という各国の人々の最大公約数を凝集し続けている。
過去1年間、習主席は国連、G20、上海協力機構(SCO)、BRICS、APECといった多国間の場で、中国が何を主張し、何に反対し、何において協力するのかを鮮明に示し、多国間主義という形で、世界の平和と安定の維持、グローバル・ガバナンス体制の変革推進に対する中国の深い考えを世界に伝えた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年12月28日