経済協力開発機構(OECD)は4日、先進国の医療に関する報告書をまとめた。日本の国民1人が医師の診察を受ける回数は年12.9回とOECD平均(6.6回)のほぼ2倍。「日本の制度は(医療行為ごとに医師の報酬が増える)出来高払いのため、医師が患者に何度も受診するよう促しているのでは」(コロンボ医療課長)という。
受診回数が最も多いのは韓国で14.6回。ドイツ(9.9回)、英国(5.0回)、米国(4.0回)と比べても日韓が突出して高い。スウェーデンやメキシコはともに3回を下回っており、OECDは両国の医師が決まった給料制で働いていることを理由に挙げた。
医師1人が診察する患者数も日本が5633人とOECD平均(2277人)の2倍。1位は韓国で6732人だった。