東日本旅客鉄道(JR東日本)は4日、鉄道を使った新たな旅行商品を発表した。新幹線や特急と宿泊施設を自由に組み合わせてインターネットで予約できる商品を発売。訪日外国人向けに2016年4月から利用エリアを限定した割安な乗り放題チケットの種類も増やす。国内外の観光客の地方都市などへの誘客につなげる。
27日から「JR東日本ダイナミックレールパック」をネット販売する。通常のパッケージ旅行商品を基準として、申し込み状況に応じて販売価格を上下させるのが特徴だ。当初は2人以上の予約が対象だが、16年度にも1人での予約ができるようにする。15年度内にはスマートフォンでも購入できるようになる。
訪日客向けには西日本旅客鉄道(JR西日本)と共同で、東京から北陸、関西エリアの新幹線や特急、在来線で利用できる「北陸アーチパス」を発売する。利用期間は7日間で、海外で購入した場合の価格は2万4000円。北陸新幹線の開業を受けて北陸方面に向かう訪日客が増えているのに対応する。
首都圏と東北エリア、首都圏と長野・新潟エリアに限定した乗り放題乗車券も売り出す。来年3月の北海道新幹線の開業に合わせて、北海道旅客鉄道(JR北海道)と連携した乗車券も検討する。