伊藤忠商事は９日、香港のノボ・ファッション・リテール・グループと11月中旬にも中国で合弁会社を設立すると発表した。ノボ・グループは中国で欧米ブランドの小売りなどを手掛けており、伊藤忠が全世界で販売する米バッグブランド「レスポートサック」の販売強化につなげる。現地のニーズにあった商品開発にも乗り出す。

伊藤忠は2007年にノボ・グループとレスポートサックブランドの独占販売契約を結び、中国の主要百貨店などにあるノボの店舗に商品を供給してきた。販売が好調なことから、合弁会社を立ち上げて連携を一段と強化する。

具体的には中国の都市部で展開する販売店を今後３年で２倍の100店に増やす。ネット販売も強化するほか、ノボが運営する店舗での情報を基にした商品開発も進める。伊藤忠は合弁会社に社員を派遣する。出資比率は明らかにしていない。

伊藤忠はレスポートサックブランドを世界約35カ国で展開している。