東芝は7日、西田厚聡元社長や佐々木則夫元社長ら歴代経営者5人を対象にした損害賠償請求訴訟について、請求額を拡張すると発表した。記者会見した東芝監査委員会委員長の佐藤良二社外取締役は「課徴金に応じ、拡張分を監査委員会として決定し、裁判所に申し立てる」と述べた。
東芝はこれまでに歴代経営者5人に対する損害賠償額を約3億円とし、損害が膨らむ場合は賠償金額を拡張する方針を示していた。
会計不祥事による東芝の損害には課徴金や罰金も含まれる。今回の勧告を受け、課徴金が確定する見通しとなったことから、善管注意義務を怠った責任の因果関係の範囲内で歴代経営者に追加の賠償金を請求する方針だ。