家庭用の電気マッサージ器を使用中に骨折などのけがをしたとの相談が相次いでいることから、国民生活センターは22日までに、使い方に注意するよう呼び掛けた。関連業界には適切な使用法を消費者に伝えるよう求めた。
同センターによると、2010年4月~昨年12月、マッサージチェアやハンディタイプのマッサージ器でけがをしたとの相談が全国の消費生活センターに計253件寄せられた。相談者の約6割は60歳以上で女性が多かった。
1カ月以上の治療を必要とした事例は38件で、骨折のほか、神経や脊髄を損傷したケースもあった。
同センターは「多くの消費者が取扱説明書を読まずに使用している」と指摘。「使う前に操作方法を確認し、安全のために刺激の強度を『弱』から始めてほしい」と話している。
家庭で使用中にけがをしたケースが多いが、約4分の1は量販店や温浴施設に設置されたマッサージチェアなどで起きていた。