メディアに公開された韓国空軍と米空軍による「マックスサンダー訓練」で、滑走路から飛び出す戦闘機=20日、群山、東岡徹撮影
韓国空軍と米軍は20日、韓国西部にある群山基地で「マックスサンダー訓練」と呼ばれる大規模な合同訓練をメディアに公開した。北朝鮮の核実験以降、緊張が高まるなか、有事の際の実戦能力の高さをアピールした。
マックスサンダー訓練は米韓の空軍の連携を強化するのが主な目的で、年1回実施されている。今年は4月15~29日の日程で、両軍合わせて100機以上の戦闘機が動員され、韓国空軍から約600人、米軍から約1200人が参加。一定のシナリオをもとに、最大80機の戦闘機が出撃する訓練などが行われている。20日は離陸して急旋回したり、編隊飛行したりする様子が公開された。
これに対し、北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、米韓によるマックスサンダー訓練などについて、「朝鮮半島の情勢を悪化させ、侵略核戦争を起こそうとする妄動だ」などと批判した。(群山=東岡徹)