熊本地震の被災地にいる外国人向けに、大阪大は避難情報を外国語に翻訳し、大学のホームページに載せる取り組みを始めた。外国人向けの避難所を開設している熊本市国際交流振興事業団と連携し、避難施設や交通情報を現地の外国人に活用してもらう。
特集:熊本地震 ライフライン情報など
特集:あなたの街の揺れやすさを住所でチェック
熊本地震 災害時の生活情報
外国人の防災対策を研究する塚本俊也特任教授が自治体のホームページなどから情報収集し、大学の留学生や外国語学部生ら学内外の約30人が英語、中国語など10言語に翻訳している。
熊本県によると、昨年末現在、県内の在留外国人は約1万800人。避難生活を送る人も多く、熊本市国際交流会館には7カ国約30人が避難しているという。
避難所にいる通訳や、食べ物の戒律があるイスラム教徒向けの支援食など外国人特有の情報も掲載。塚本特任教授は「被災時の情報は日本語が主で、外国人住民の不安は大きい。大学の人材を生かした支援ができれば」と話す。