こんな場面を想像してみてほしい。私たちみんなが携帯電話の中にデジタルウォレットを持っていて、ネットワークにつながっていなくても、端末同士を近づけて接触させれば、あなたのウォレットに入っているお金が相手のウォレットに送金される。こんな場面が実現する日がますます近づいている。中国新聞網が伝えた。
実際、中国人民銀行(中央銀行)は2014年から専門研究チームを立ち上げて法定デジタル通貨の研究を進めており、すでに6年がたつ。最近では商務部(省)が文書を発表して、デジタル人民元のテスト事業を展開することを明らかにし、外部ではデジタル通貨に関するイメージが再び膨らんだ。
デジタル人民元の応用もさまざまなイメージで語られている。
イメージその1:媒体はアプリか?
通常、人々は商業銀行で紙幣に交換できる。ではデジタル人民元はどこで現金に交換するのか。
ネットに先に出回る中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行のデジタルウォレット内部テスト図をみると、4つの大手銀行がいずれもデジタルウォレットをテストしている。
フィンテックコンサルティング会社PANONYの共同創始者である畢■■(■は丹へんに彡)さんは、「デジタル通貨は今はまだテスト段階にあるが、確実に言えるのはデジタル通貨が1つのアプリケーションを打ち出すことはないということだ。銀行ごとに単独のアプリを打ち出したり、提携銀行のアプリに集約されたりする可能性はある」と述べた。
澣徳金融科技研究院の院長を務める中国人民大学金融科技研究所の楊望シニア研究員は、「別にアプリを打ち出すとユーザーの教育コストや利用コストが高くつくので、試行を展開する商業銀行は既存のアプリにデジタル通貨のサービスをはめ込む可能性がある」と述べた。
イメージその2:交換は銀行に行かないとだめか?自分でアプリで交換できないか?