フェアリージャパンの高校生トリオ。右から鈴木歩佳選手、小松美桜選手、竹中七海選手=東京都北区の国立スポーツ科学センター
新体操の日本代表チーム「フェアリージャパン」には愛知、岐阜の高校生3人がいる。今は正メンバー5人を追う立場だが、東京で共同生活をしながら、リオデジャネイロ五輪出場を目指して練習を重ねている。
特集:リオオリンピック
名古屋経済大市邨(いちむら)高3年の竹中七海(ななみ、17)、名古屋女子大高3年の小松美桜(みお、18)、大垣日大高2年の鈴木歩佳(あゆか、16)の3選手。4月、東京都北区の国立スポーツ科学センターでは、正メンバーの先輩たちが曲に合わせて華麗に舞うマットの横で、3人はステップを確認したり、クラブを投げ合ったりと基礎練習に励んでいた。
鼻血を出した正メンバーが止血のためマットを離れると、竹中選手の名前が呼ばれた。さっと駆け寄って、笑顔で演技に加わる。動きは完璧に覚えている。代役は、アピールの数少ないチャンスの一つだ。