沖縄県議選から一夜が明け、支援者らにあいさつ回りをする新顔の宮城一郎氏=6日午前11時15分、沖縄県宜野湾市、上田幸一撮影
5日に投開票された沖縄県議選(定数48)は、翁長雄志(おながたけし)知事を支える与党勢力が半数を超える27議席を獲得した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題で政権と翁長氏が対立する中、翁長氏を支える県政与党陣営は「基地負担軽減を求める民意が改めて示された」として、より対決色を強めていく構えだ。
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翁長知事支える与党勢力、3議席増 沖縄県議選
翁長県政にとって、政権との対決路線の評価が問われた選挙。大勢判明後、記者団の取材に応じた翁長氏は結果について、「26議席以上は大勝利だと心の中で考えていた」と語った。
普天間飛行場のある宜野湾市。投開票から一夜明けた6日朝、初当選した県政与党の社民新顔、宮城一郎氏は支持者たちの家などを回り、あいさつに追われた。宜野湾市区(定数3)では改選前、与野党と中立の県議が1議席ずつを分け合っていた。1月の市長選で大勝した自民は議席増を狙って2人を擁立。宮城氏にとって厳しい選挙戦が予想されていた。
そんな中で告示直前、県内に住む女性の死体遺棄容疑で米軍属が逮捕される事件が発生。社民が4年ぶりに議席を回復するなど、県政与党が2議席を占める結果となった。宮城氏は「政府が米国に物を言わないことに有権者は不満を抱いていた」と振り返った。