九州・山口地方は25日未明にかけて大雨の恐れがある。九州北部では、これまでの雨で地盤が緩んでおり、福岡管区気象台は引き続き土砂災害や浸水、河川の増水や氾濫(はんらん)への警戒を呼びかけている。
気象台などによると、対馬海峡にある梅雨前線が25日朝にかけ、九州を南下する見込み。前線に向けて暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になるため、局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る可能性がある。
18日午後4時から24日午後4時までの総雨量は熊本県・阿蘇山で643・5ミリ、大分県・日田で580・5ミリ、佐賀県・嬉野で470・5ミリ、長崎県・雲仙岳で447・5ミリ、福岡県・朝倉で436・0ミリ、山口県・周南で380・5ミリなどとなっているという。
山口県岩国市周東町の島田川の天神橋付近では23日、堤防の一部(幅約20メートル、高さ約8メートル)が崩れた。市によると、応急工事は終了したが、24日午後6時現在、周東町の一部1532世帯・3251人に避難勧告が出ている。
また、気象台は24日、九州北部の3カ月予報(7~9月)を発表した。太平洋高気圧が強く張り出し、暖かい空気に覆われやすいため気温は高め。降水量はほぼ平年並みという。