死亡が確認された甲田道昭さん
長野県消防防災航空センターが、墜落したアルプスの異変に気づいたのは離陸から約15分後だった。
墜落ヘリ捜索隊、機内で6人発見 2人死亡4人心肺停止
県によると、パイロット1人、整備士1人、消防防災航空隊員7人の計9人が乗ったアルプスは、5日午後1時31分に松本市の松本空港を離陸。午後3時までの1時間余、鉢伏(はちぶせ)山周辺で隊員を負傷者に見立て、ホバリングしながら斜面で助けるなどといった山岳救助訓練が実施される予定だった。
離陸後10~15分たち、計画では高ボッチ高原(塩尻市)の臨時ヘリポートに待機要員の1人を降ろすことになっていたが、アルプスから「降ろした」という連絡が県消防防災航空センターに入らなかった。
おかしい――。通常あるはずの…