履正社―金光大阪 優勝を決め喜ぶ履正社の選手たち=舞洲、内田光撮影
第98回全国高校野球選手権大阪大会の決勝が31日、大阪市此花区の舞洲球場であり、今春の近畿大会を制した履正社が12―0で金光大阪を破って、6年ぶり3度目の夏の甲子園出場を決めた。打線は序盤から小刻みに得点を積み重ね、今大会注目の左腕・寺島成輝投手(3年)が完封した。
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履正社の甲子園出場は、選抜では2006年以降計6回、準優勝1回、4強1回。だが、これまで夏の甲子園出場は2回のみだった。1997年に初出場、2回目はプロ野球で昨季トリプルスリーを達成した山田哲人選手(ヤクルト)を擁した10年だ。
今年の3年生が入学後、春夏計5回の甲子園優勝を誇る大阪桐蔭が度々、立ちはだかってきた。1年の夏は準決勝で大阪桐蔭に2―6で敗戦。PL学園に敗れた秋を経て昨夏の大阪大会は初戦の2回戦で1―5。昨年秋も府大会準決勝で1―2で敗れた。
「あの負けがあって今がある」と四川雄翔選手(3年)。努力が実を結び始めた春の府大会決勝で大阪桐蔭戦から勝利をつかみ、そのまま一気に近畿大会も優勝した。一方、今大会では、大阪桐蔭は3回戦で敗退し、対戦はなかった。
今大会、履正社は8試合中6試合をコールド勝ち。圧倒的な力で勝ち上がった。金光大阪との決勝で完封したエース寺島投手や、4試合に登板した左腕・山口裕次郎投手(3年)に加え、2年生で4番に座る安田尚憲選手らの活躍も光った。(荻原千明)