会談を前に握手する、東京都の小池百合子知事(左)と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長=9日午後2時55分、東京都港区、代表撮影
東京都の小池百合子知事は9日、2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長と都内で初めて会談した。膨張が懸念されている大会開催費の削減に向けて連携することで一致した。
小池百合子都知事
会談は小池氏側が申し入れた。終了後、小池氏は報道陣に、森氏からこれまでの経緯などを聞いたと述べ、「全体像が少し見えてきた。(費用が)膨れあがるのは都民に理解してもらえない。連携していきたいし、森会長も同じような意見だった」と話した。森氏は「別に対立していたわけでもない。大事なことは一緒に協力して五輪を成功させるという認識で一致した」と強調した。
都と国、組織委の三者は今年3月、競技会場整備をめぐる費用負担の役割を見直すことで合意した。組織委が整備する予定だった仮設会場の一部を都が引き受けるとしていたが舛添要一前知事が辞職し、議論が事実上中断している。
会談終了間際には、リオデジャネイロから帰国したばかりの丸川珠代五輪担当相も来て、あいさつを交わした。3者の初対面となり、森氏は「2人とも(森氏と同派閥か、過去に同派閥にいた)『森商事』の社員さんだった方。五輪という目標に向かって責任は共有しないといけない」と述べた。