リニア中央新幹線名古屋―大阪間の開業時期について、大阪府と大阪市、関西の経済3団体は1日、これまでJR東海や国に求めてきた東京―名古屋間との同時開業を取り下げることを決めた。早期開業を求める運動に転換するという。
松井一郎知事と吉村洋文市長、大阪商工会議所、関西経済連合会、関西経済同友会のトップが同日、大阪市内で会談した。リニアに関する協議は非公開で、出席者によると、経済団体側が提案し、松井、吉村両氏が同意したという。府市と経済団体でつくる「リニア中央新幹線全線同時開業推進協議会」の名称も変える方針。近く推進協議会で早期開業を求める運動方針を正式決定する考えだ。
府市と3団体は、2045年とされていた名古屋―大阪間の開業を27年の東京―名古屋間と同時にするよう要求してきた。一方、政府は8月、経済対策として大阪延伸を最大8年前倒しする方針を決めていた。