年内に15~20歳になる選手で競う柔道の全日本ジュニア体重別選手権大会は10日、埼玉県立武道館で開幕。男女各4階級があり、女子52キロ級の立川莉奈(福岡大)と男子73キロ級の立川新(東海大)の立川きょうだいがアベック優勝を果たした。女子57キロ級の舟久保遥香(山梨・富士学苑高)は2連覇。男子60キロ級の米村克麻(日体大)は初の全国タイトルを手にした。
(各級の優勝者)
【男子】55キロ級 徳本千大(和歌山・初芝橋本高)▽60キロ級 米村克麻(日体大)▽66キロ級 原田誠丈(福岡大)▽73キロ級 立川新(東海大)
【女子】44キロ級 久保井仁菜(京都文教高)▽48キロ級 坂上綾(三井住友海上)▽52キロ級 立川莉奈(福岡大)▽57キロ級 舟久保遥香(山梨・富士学苑高)
■熊本出身の米村、涙の初V
熊本市出身の米村が男子60キロ級で初優勝した。決勝は豪快な背負い投げで一本勝ち。今まで全国タイトルと無縁だっただけに、表彰台では涙があふれた。今春の熊本地震で市内の実家近くにあった祖母の家が壊れた。この日は祖母も含めた家族が応援に駆けつけたという。「力になりました」。日体大3年生。金メダルを見つめ、「日本一ですね。今までかすりもしなかったので、うれしい」とかみしめるように言った。