麻生太郎財務相は26日の衆参本会議で財政演説を行い、総額3兆2869億円の2016年度第2次補正予算案の早期成立を呼びかけた。「世界経済の需要の低迷、成長の減速のリスクが懸念される」と補正予算編成の理由を説明する。
安倍内閣は8月、民間負担なども含め事業規模28兆円の経済対策を閣議決定した。補正予算案はその一部で、麻生財務相は「民需主導の持続的な経済成長と1億総活躍社会の着実な実現につながる取り組みを中心としており、構造改革と未来への投資の加速を目的としている」と説明した。
補正予算案では、国の借金である建設国債2兆7500億円を新たに発行して財源に充てることにしている。