事故機から救助された乗客にトリアージをする訓練の参加者ら=6日午後6時34分、中部空港、川津陽一撮影
航空機事故を想定した総合訓練が6日夜、愛知県常滑市の中部空港であった。空港会社、航空会社、県警、消防、自衛隊、医療機関など58機関の約600人が参加し、救助活動や連携の手順を確認した。
71人乗りの国際線旅客機がエンジンからの出火で緊急着陸し、誘導路で爆発炎上して死傷者が多数いると想定。駐機場に止めた大型バスを事故機に見立て、消火作業の後、乗客役の看護専門学校生らを救出し、治療の優先順位を決めるトリアージなどに取り組んだ。
空港会社の友添雅直社長は「航空機事故の救助活動は極めて困難で、諸機関の連携が重要。訓練でより強固になった」と話した。