プミポン国王が入院する病院の中庭で国王の肖像画を手に健康回復を祈る人たち=12日午後、バンコクのシリラート病院、乗京真知撮影
タイのプミポン国王(88)の不安定な健康状態が続いていることを受けて、同国では国王の健康回復を祈る運動が広がっている。12日には、主要な王族が国王を見舞った。
タイ国王の健康状態「全般的に不安定」 王宮が声明発表
9日夜に王宮が発表した声明によると、腎臓機能の低下で尿が少なくなっている国王に対して血液透析の処置をしようとしたところ、血圧が下がり、投薬のほか人工呼吸器をつけた。12日にも声明が発表され、血圧の低下、血中酸性度の上昇、肝臓の機能不全がみられるため、抗生物質を投与しているとした。「容体は依然不安定」で注意深く治療を続けているという。
こうした容体の悪化を受けて、プラユット暫定政権は国王の回復祈念を呼びかけ、国王のシンボルカラーの黄色や、健康回復の色と信じられているピンク色の服の着用を求めた。
12日は、国外にいたワチラロンコン皇太子が帰国。皇太子、次女のシリントン王女、長女のウボンラット王女、三女のチュラポン王女ら主要王族が次々と入院先のシリラート病院を訪ねて国王を見舞った。
人々も病院の中庭に集まり、回…